議会はパークゴルフ場建設に反対なのか?

パークゴルフ

5月中旬、議会報告会がそうわ会館、JA大井支店、生涯学習センターの3か所で開催されました。報告された内容で一つ気になったのが「パークゴルフ場建設の陳情」の取り扱いでした。

陳情趣旨

町民の健康増進と町の発展のためパークゴルフ場の早期建設を求める。なお規模は36ホールを希望する。1市5町の中でパークゴルフ場がないのは大井町だけであり、県の未病対策の一環としても老若男女を問わず3世代交流が可能なパークゴルフはうってつけである。36ホールの規模であれば全国大会の開催が可能であるため、他自治体との差別化や収益性にも期待できると考える。

審査結果

この陳情を審査した委員会での結果は「 不採択 」とされました。理由は「36ホールの施設規模は用地確保からして困難である」とのことですが、町民要望にパークゴルフ場がほしいという声が多いことを考慮するならば、この陳情の結論の出し方に疑問を感じます。町長が 選挙公約 でパークゴルフ場の建設を掲げているが用地確保が困難であろうと議会が先読みする必要はなく、用地確保は町側が判断することではないでしょうか。

むしろ町民の声を代表する議会の役割は要望を実現するために知恵を絞って次のような結論も出せたと考えます。

他自治体の事例ですが「 意見付き採択 」という手法で「施設の建設に当たっては直ちに実現は困難であるが関係機関と連絡調整を図り陳情の趣旨に沿うように努力されたい」というように意見を付ける例を多く見かけます。また結論を出すにはもう少し審議が必要という場合、「 継続扱い 」として年4回開催される定例会に合わせ付託された委員会で「その後土地探しは努力しているのか」等、行政へ追及する方法も考えられます。議会報告会の説明では「 議会はパークゴルフ場建設には反対らしいよ 」と受け取られても仕方がない結論です。議会は町側に迎合することなくあくまでも主権者たる町民の気持ちに寄り添う議会であってほしいものです。